2017年12月25日

先生の役割を見直す

中教審総会で「学校の働き方改革」の中間まとめが承認されたそうです。学校の先生方の多忙化や長時間労働を改善して、先生方の力と時間を子どもたちにもっと注いでいけるようにしていこうという取り組みです。

教育新聞で詳しく報道されています。

そこで、先生方の役割を具体的に見直しているようです。
先生方の役割を14種類に分けて、それを学校の役割なのかどうかということで、3種類に分類したということです。

学校以外(自治体、教委、保護者、地域など)が担うべき業務
(1)登下校に関する対応
(2)放課後の見回り等
(3)学校徴収金の徴収管理
(4)地域ボランティアとの連絡調整

学校の業務ではあるが、必ずしも教員が担う必要のない業務
(5)調査・統計への協力
(6)児童生徒の休み時間の対応
(7)校内清掃
(8)部活動

教員の業務であるが、負担軽減が可能な業務
(9)給食時の対応
(10)授業準備
(11)学習評価・成績処理
(12)学校行事等の準備運営
(13)進路指導
(14)支援が必要な児童生徒・家庭の対応。

こうやって、業務を見直して、子どもたちのために先生方の力を、上手く生かせるようにできたら良いと思います。特に、(1)~(4)は、できるだけ早く、先生以外の人の力で活動していけるように、仕組みを整えてもらいたいなぁと思います。登下校の対応や放課後の見回りの時間が授業の準備や手厚い支援が必要な子どもへのサポートに当てることができたら、子どもたちにもっとプラスになると思います。
「(3)学校徴収金の徴収管理」というのは、給食費とか学級費ですね。これは、すごく時間を使うだけではなく、心理的な負担も大きいですよね。未納の問題などがあると先生方の感じるストレスもすごく大きくなると思います。本当に、こういった業務を先生以外の人達が担うようにするだけで、子どもたちに良い教育環境や良い支援が届けられるようになると思います。

ところで、「(9)給食事の対応」というのは、先生方の役割とされています。先生方は、子どもたちと一緒に給食を食べていますが、食事休憩とは全く呼べない時間です。特に小学校の担任の先生は、他の時間よりも、余計に忙しく働いておられます。担任ではない先生方も、分担して教室で子どもたちと一緒に給食を食べていますが、どの先生も、急いで給食を食べて、子どもに関わったり、声をかけたりしています。ひとり一人の子どものことを良く把握していて、子どもたちのそれぞれの必要性に合わせて声かけをしています。例えば、食事の行儀について、優しく注意したり、小食な子どもに「もうひと口食べてみよう」などと働きかけたりしています。
スクールカウンセラーとして、給食を子どもと一緒に教室で食べることが多いのですが、先生方は給食の時間には、本当に忙しく働いておられます。特に小学校では、先生ではない大人があと2人ぐらいいて、子どもとかかわりながら、一緒に給食を食べたりするのも、子どもの成長にもプラスになるし、先生方の大変さも軽減されるのではないかと思います。

西日本新聞の「給食のハテナ(2)」という特集は給食の時の先生方の忙しさが良く伝わってくる記事です。

ところで、発達障害の子どもたちや学校を欠席がちな子どもたちにとっては、給食は苦痛な時間になってしまうこともあるようです。子どもたちが学校で楽しく充実して過ごすには、子どもひとり一人に合わせた工夫が必要です。リソースポートでは、保護者の皆様からのお子様についての相談を受け付けております。
以下のリンクからどうぞ
発達障害のお子様へのかかわり方の工夫についての相談
学校を休みがちなお子様へのかかわり方の工夫についての相談

スクールカウンセラーの活動も、先生方の大変さを軽減することにつながっていると思います。色々な角度から、先生方の役割を見直して、先生方の負担軽減を考えることはとても大切だと思います。それが結局、子どもにプラスになってくると思います。

  

Posted by リソースポート at 16:55Comments(0)子育て
 NHK「クローズアップ現代」で、12月13日に放送された、「夫婦げんかで子どもの脳が危ない!?」という特集が放送されました。日常的に繰り返される激しい夫婦げんかは、子どもの脳を傷つけているというのです。子ども自身が暴言暴力を受けて育った場合に悪影響があるという話ではなく、子ども自身は暴言暴力を受けない場合でも、悪影響を受けてしまうということです。

 驚いた方も多いかもしれません。子どもたちや保護者の方と接することの多いカウンセラーとしては、現場の実感と一致する内容の放送でした。番組では、友田明美さん(福井大学教授)の行った学術的な調査結果が紹介されていました。夫婦間の身体的暴力を目の当たりにしてきた人と、夫婦間の言葉の暴力に接してきた人を選んで、脳をMRIで調べたそうです。番組によれば「その結果、双方とも脳の一部が萎縮していましたが、身体的な暴力を見てきた人は萎縮率が3.2%だったのに対して、言葉の暴力は19.8%と6倍も高いことがわかったのです。」ということです。

 その調査で使われたアンケートがクローズアップ現代のホームページで紹介されています。そのアンケートは、“子どもが暴言をどれくらいの頻度で聞いていたか”について、15個の質問に“0”~“7”で回答するものでした。ぜひ、自分なりに回答してみて下さい。得点の目安も書かれています。

 一方、夫婦の間でのケンカはどの家庭でも普通にあることではないでしょうか? 夫婦げんかが子どもの脳に悪影響があるというのは、真剣に考えると、途方に暮れてしまうような感じを持つことかもしれません。普通のことが子どもの脳にマイナスになっていると言われると、子どもを大切にしている保護者の方は、本当にどうしたら良いか分からなくなってしまいます。

 どうすれば良いのかについて、友田先生の研究では触れられていませんでしたが、スタジオでは信田さよ子さん(日本臨床心理士会理事)がも交えてどうすれば良いについて少し解説していました。一つは、夫婦げんかそのものを少なくするにはどうするかということです。

 夫婦げんかがあっても、子どもが心の傷を回復していくことができるのではないかというケースが報告されていました。それには、子どもの長所やちょっとした良かったことをファイルにまとめて保存しておくという取り組みです。それをとおして母親が子どもの良いところに改めて気づいたことで子どもが“自己肯定感”が高まり、心が安定してきたということでした。

 さらには、心の傷が生じてしまっても、しっかりとしたケアをすると脳も回復するという研究もあるということです。番組では、子どもの言葉を受け止めてあげるということ。りんごの絵を描いたら「りんごの絵を描いたんだね」と言葉で受け止めることが大切だと言うことです。もう一つは、夫婦げんかをしたあと、“話し合ってちゃんと仲直りした”ということを伝えること“あなたのせいじゃないよ”ということを伝えること、仲直りした仲の良い姿を見せることの3つが大切ということです。
 こういったことが大変気になるところですが、番組では、あまり時間が残っておらず、物足りない印象でした。


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 ここでは、夫婦げんかの後の子どもへの対応について、もう少し詳しく説明してみます。ケンカの後の子どもへのかかわり方は、子どもの心の傷(つまり脳のダメージ)を軽減していくためには、非常に大切だと思われます。

 1つは、きちんと子どもに謝ることです。夫婦げんかで子どもに不安な思い辛い思いをさせたことをしっかりと言葉に出して謝ることが大切です。「お父さんとお母さんがケンカをして、○○ちゃんにイヤな思いをさせてしまってごめんね」などと謝ることです。両親ともに謝ることが大切ですが、どちらかだけが謝る場合には、「お父さんも(お母さんも)ごめんねって言ってたよ」と伝えることが大切です。

 2つめは、子どもの感情に目を向けて、子どもが自分で言葉にして表現できるように促すことです。「お父さんとお母さんがケンカしてたとき、○○ちゃんはどんな気持ちだった?」などと聴いてみると、子どもが「怖かった」などと応えてくれると思います。さらに「からだのどの辺に怖い気持ちがでてきたの?」などと聴いて、そのあたりを子どもと一緒になでてあげたりすることも良いケアになると思います。ここでも「ごめんね」などと謝ることが大切です。

 3つめは、子どもに“子どものせいではない”と明確に言葉で伝えることです。子どもは、良いことが起きたときにも悪いことが起きたときにも自分と結びつけて考えてしまいます。例えば、遠足の日に雨が降って遠足に行けなかった場合には、「自分が悪い子だから雨が降ったんだ」などと考えてしまうのです。親のケンカに直面した子どもは、「自分が悪い子だからお父さんとお母さんがケンカするんだ」というふうに捉えてしまいます。だからこそ、言葉で明確に「あなたが悪いわけではない」と伝えることが大切です。

 4つめは、仲直りしたということを行動と言葉で子どもに伝えることが大切です。仲直りした姿を子どもに見せることは大切です。それを通して、子どもが安心感を感じるからです。さらに言えば、「お父さんがお母さんにごめんなさいって、謝って、お母さんもお父さんにごめんなさいって謝って、それから2人でハグして仲直りしたよ」などと言葉で伝えるともっと良いと思います。言葉で伝えると様子を見て分かっていることが“ハッキリ”分かるので、子どもの安心感が高まるのです。

 こんなふうにケンカをした後に子どもに関わることは、子どもの心のケアをするだけではなく、子どもが人との関わりかたを学ぶことにつながります。
 
 お子様とのかかわりについてお悩みの保護者さまにはリソースポートのカウンセリングも選択肢の一つです。よろしければリンク先をご参照下さい。
   
タグ :子育て

Posted by リソースポート at 13:27Comments(0)子育て
つくば市民大学で活躍されてきた徳田太郎さんが講師の研修講座が2つ募集されています。


1つめは、つくば市が開催する平成29年度 地域コーディネーター講習会「地域コーディネーターを目指して ~地域の〈ちから〉を活かすワザとココロ~」という講座です。
概要は次の通りです。
・日時 平成30年2月4日(日曜日) 14時00分~16時00分
・会場 つくば市役所 2階 会議室203
・講師 徳田 太郎 氏(つくば市民大学代表幹事)
・参加費 無料 ※事前のご予約が必要です。
・定員 100名(先着順)



つくば市民は何と無料で参加できるということで、うらやましいです。
申込期限は平成30年1月26日(金曜日)までだそうです。
詳しくは、地域コーディネーター講座https://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/14214/14667/021801.htmlのページを参照ください。

 もう一つは、 認定NPO法人リヴォルヴ学校教育研究所が、つくば市で開催する講座です。こちらは、「子どもを支えるチーム作り講座- 連携のためのファシリテーション-」というテーマです。ファシリテーションの研修は色々と開かれていますが、子どもの支援に焦点を当てたファシリテーションの研修はなかなか見かけないので、この研修は、かなり注目だと思います。

 子どもを支援していくときには、家庭も学校も地域の支援者も連携や協力をしていくことが大切です。そういった連携協力を上手く進めていくためには、ファシリテーションの手法や考え方が非常に役に立ちます。私が専門としている、学校心理学でも、学校で子どもを支援していくときにはチームで支援していくことの大切さが強調されています。例えば、「学校心理学ガイドブック 第3版」(編:学校心理士資格認定委員会)には、子どもを支援するチームのコーディネータはファシリテーションの働きをすることが大切だと指摘されています。


研修の日程は
【A日程】2018年1月28日(日) 10:00~16:00
【B日程】2018年2月11日(日)  10:00~16:00
【C日程】2018年2月25日(日) 10:00~16:00
です。

この講座の情報はこちらのページからどうぞ。
子どもを支えるチーム作り講座- 連携のためのファシリテーション-

ところで、この講座は、子ども支援者向けの連携を学ぶ講座です。反対に、保護者にとっても学校や地域の支援機関との連携は非常に大切だと思います。私たち、子育てカウンセリング・リソースポートでは、学校や支援機関との連携に悩む保護者の方もサポートしております。


最後に、徳田先生について少し紹介します。
 徳田先生はプロのファシリテーターとして活躍されています。。2003年にファシリテーターとして独立されて、市民活動や地域づくり、医療・福祉などの領域を中心に、年間200日以上のワークショップやセミナーを実施されています。NPO法人日本ファシリテーション協会では事務局長、会長、災害復興支援室長を経て現在はフェローだそうです。その他、Be-Nature Schoolファシリテーション講座講師、東邦大学理学部生命圏環境科学科非常勤講師(コミュニケーション)などを務めておられます。
著書は、『ファシリテーションが会議・組織・社会を変える』、『「学びあいの場」のつくりかた』 です。


講師は、つくば市民大学で活躍されてきた徳田太郎さんです。私もつくば市民大学のファシリテーション講座で徳田先生から学ばせていただきましたが、素晴らしい先生だと思います。

 どちらも、私自身、本当に参加したい研修ですが、日程的に難しいです。ぜひお勧めします。  
タグ :研修講座

Posted by リソースポート at 14:31Comments(0)お勧めの情報

睡眠が大切だということが、最近になって、強調されるようになってきました。

子どもにはどのくらいの時間の睡眠が必要とされているかご存じでしょうか?
アメリカの小児科学会(AAP)、睡眠研究学会(SRS)などの関連学会が勧めている睡眠時間は、以下の通りだそうです。
 4~12カ月:12~16時間(昼寝の時間も含む)
 1 ~ 2歳:11~14時間(同)
 3 ~ 5歳:10~13時間(同)
 6 ~12歳:9~12時間
13 ~18歳:8~10時間
ヨミドクター「子供の睡眠時間、足りてる?―米国睡眠医学会から指針」

小中学生は、9時間程度の睡眠時間が良いということですね。

睡眠時間が短いと、不登校に陥ったりする場合もあります。また、落ち着きがなくなったり、イライラしやすくなったり、落ち込みが激しくなったり、心の状態が不安定になってしまいます。ADHDやASDなどの発達障害の子どもの場合には、症状や不適切な行動が助長されてしまいます。学校での学習や友だち関係にも悪影響になってしまうと思われます。

例えば、NHKのクローズアップ現代では中学1年生の女子生徒のケースが紹介されていました。睡眠不足が続いたことが要因となって睡眠障害になって、朝も起きられなくなり、学校に行けない状態が続いてしまったということです。今は、睡眠障害の治療を受け症状が改善してきているということです。この場合は、きちんと診断を受けて睡眠障害として治療を受けていて、本当に良かったと思います。そうでなくて、単なる怠けとして厳しくされるだけだと、親子関係が上手くいかなかったり、学校が嫌いになって不登校が長引いたり、色々と問題が大きくなりそうです。
NHKクローズアップ現代「不登校12万人のかげで ~広がる子どもの睡眠障害~」

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反面、毎日の生活の中で子どもを早く寝させたいと思っても、なかなか子どもが寝ようとしないということはどこの家庭でもありがちなことではないでしょうか? 子どもの寝る場所と居間がつながっていたりすると、親が起きていると子どももなかなか寝られないものです。そんなときに、役立つのが、安眠のためのドーム型のツールです。頭を中に入れるように使うと、暗くなり、音も少し軽減されて、包まれている感じで安心感も高くなるようです。

こんな商品がいくつか開発されていました。






段ボール箱を活用して、自作もできそうです。
  

Posted by リソースポート at 07:34Comments(0)子育て
心理教育支援室リソースポートは、2018年から「子育てカウンセリング・リソースポート」として生まれ変わります。

 今までは、カウンセラーや学校の先生方のスーパービジョンなど専門職の支援を中心に行ってきました。これからは、茨城県守谷市でカウンセリングルームを設けて、子育て中の保護者の皆様の相談にお応えしていきます。

子育てカウンセリング・リソースポート(守谷市)




 それにともなって、ロゴを作成しました。色々な人に相談しながらイメージを作成して、専門のデザイナーさんの力も借りて完成しました。リソースポートの英語表記の頭文字から「R」と「P」を図案化しました。大人が子どもを後ろからそっと支えているイメージです。皆さんにも気に入ってもらえると嬉しいです。

 今後ともよろしくお願いいたします。


  

Posted by リソースポート at 06:25Comments(0)カウンセリング
茨城県精神保健福祉センター 相談援助課の主催で、引きこもりに関する講演会が開かれるようです。

日時:平成29年12月19日(火曜日)13時30分~16時00分

場所:イーアスホール(イーアスつくば2階/つくば市研究学園5丁目19番地)

テーマ
「働けないお子さんのサバイバルプラン~親亡き後を生きるために~」

対象:当事者,家族,医療・保健・福祉の支援者,一般市民

お問い合わせ・お申込み:精神保健福祉センター相談援助課まで電話

☎:029(243)2870

お申込み締切:12月12日(火曜日)

https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/seiho/sodan/seishin/homepage-file/09senta/event.html  

Posted by リソースポート at 06:45Comments(0)子育てカウンセリング

2017年11月02日

鉛筆の持ち方

 スクールカウンセラーとしていくつかの小学校や中学校で活動していますが、最近少し気になっていることがあります。それは、お箸の持ち方と鉛筆の持ち方です。ほとんどの学校では、給食は順番にクラスを回って子どもたちと一緒に食べるようにしています。中学校で気づいたのですが、お箸を持たないで、スプーンで食べている生徒をちらほら見かけるのです。最初は、お箸を忘れたのかなと思っていたのですが、そうではなくて、スプーンの方が食べやすいという生徒もいて驚きました。それと同じようなことですが、正しい鉛筆の持ち方ができていない子どももよく見かけるので気になっています。

鉛筆の持ち方は成績に関係するようです

 正しい鉛筆の持ち方ができないと、どんなことが良くないでしょうか? 見た目が悪い、字がきれいに書けないなどは、多くの保護者の方が感じていると思います。しかし、それだけではなく、勉強の成績にも大きく関係していると言われています。
 例えば、鉛筆の持ち方が悪いと、字を書く時に非常に疲れやすくなります。そうすると、漢字を練習して覚えるときには、何度も書くことが子どもには大きな負担になってしまいます。そうすると、漢字の学習にも悪影響になります。それだけではなく、字を書くことそのものが大変な負担になりますから、授業中にノートを書くことが億劫になったりして、勉強のやる気もそがれがちです。
 また、テストの時にも、自分で書いている字が自分の手で隠れてしまうこともあります。そうすると、細かな部分で字を間違ってしまうとか、筆算で計算をする時に繰り上がりの数字が見えなくて、計算ミスをするということもあります。
 そういったことがあって、鉛筆を正しく持つことは、学習が定着していくために非常に大切なことなのです。成績にも大きく影響することが分かっていただけると思います。

鉛筆の持ち方はずっと間違ったままになってしまいます

 鉛筆を正しく持てる子どもの割合についてのある調査の結果を紹介します。小学校1年生では正しく持てる子どもは、3.8%、小学校2年生では2.3%、小学校3年生では5.6%、小学校4年生では2.9%、小学校5年生では4.7%、小学校6年生では4.7%、中学校1年生では4.1%、高校生では7.2%、大学生では7.6%ということです。ほとんどの人が鉛筆を正しく持てていないのですが、年齢が上がっても、正しく持てる人の割合はほとんど増えていきません。つまり、最初に間違った持ち方で鉛筆を持つようになってしまったら、そのままなかなか直らずにずっと正しくない持ち方で鉛筆を持つようになってしまうということです。そう考えると、できるだけ早い段階で、鉛筆の正しい持ち方を身につけさせることが大切だということが分かります。

 学校心理士の研修会で講師から聞いたのですが、ドイツの子どもたちは小学生ではほとんどの児童が正しく鉛筆を持てるということです。ドイツでは、小学校に入ってから初めて文字を習うと言うことで、小学校で文字を教えるときに鉛筆の持ち方も教えるということでした。そのため、正しく鉛筆を持てるということでした。しかし、日本では、小学校前にある程度文字をかけるようにしておくということが一般的のようです。こういったことから考えると、小学校に入学する前に、きちんとした持ち方を身につけてさせておくことが子どものためになるのだと思われます。

 幼児期の子どもたちは、お絵描きが大好きで、字を書き始める前からクレヨンなどを使ってお絵描きをすることが多いと思われます。クレヨンは正しい持ち方ではなくても、それほど困ったことはおきません。そのため、クレヨンの持ち方を指導したりせず、好きに絵を描かせることがほとんどだと思います。そのため、クレヨンの持ち方から習慣になってしまって、鉛筆の間違った持ち方がクセになってしまうことも多いようです。つまり、クレヨンを使い始める段階から、正しい持ち方を身につけさせることが大切なのです。

正しく持ちやすいクレヨン

 小さい子どもに正しい持ち方を指導するのは、意外と難しいものです。言葉で説明しても、なかなか説明が理解できないこともあります。絵を描きたい気持ちが強いと、持ち方を気にせずどんどん描こうとすることも自然なことです。大人が一生懸命に正しく持たせようとしても、なかなか無理があるものです。

サクラクレパス さんかくクーピーペンシル 12色

 こういった理由もあって、小さい子どもに正しいクレヨンの持ち方を覚えさせるには、持ちやすいクレヨンを使うことが、良い方法だと思われます。その一つが太くて持ちやすい三角形のクレヨンです。軸が三角形になっているので、子どもでも自然と親指と人差し指と中指の3本の指で持ちやすくなっているようです。

こどもえんぴつ6B

 また、鉛筆も三角形の軸で太めの鉛筆が市販されています。こういったものを活用して、早い段階から正しい持ち方を身につけるようにしておくことが、子どもには余計な負担をかけずに済む方法かもしれません。


  
タグ :子育て

Posted by リソースポート at 21:45Comments(0)子育て
LINEを使った相談活動にたくさんの相談がよせられたそうです。朝日新聞の10月12日の記事で報道されていました。記事から引用します。
チャットでカウンセリング
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長野県教育委員会が9月、通信アプリ「LINE」を使って中高生の悩み相談を受け付けたところ、2週間で1579件のアクセスがあり、このうち547件の相談に乗れたことが分かった。県教委が10日、発表した。2016年度の1年間に電話で寄せられた相談は計259件で、LINEの方がはるかに多かった。県教委は「気軽に相談できる効果が大きい」とみて本格導入を検討する。
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私は新聞報道以上の情報は知らないのですが、本当に意味のある試みだと思いました。

 私も、SNSやチャットを使ったカウンセリングには、非常に期待しています。特に子どもたちにとっては、相談しやすい仕組みになるのではないかと思います。また、それだけではなく、カウンセリングの質を高めるも期待できるのではないかと思います。

 例えば、通常のカウンセリングの場合には、カウンセラーはひとりで相談を受けます。でも、チャットの場合には、LINEのグループチャットのように、複数で相談を受けることもある程度自然なことだと思います。複数で相談を受けるシステムも、チャット相談の場合は簡単なことだと思います。例えば、相談員が2名で組んで、横に並んで打ち合わせしながら、子どもの相談に応えたらどうでしょうか? きっと、相談員がひとりでチャットの相談に応えるよりもずっと良い相談活動をできると思います。

 また、相談員が複数でひとりの相談チャットに応じるだけではなく、同時にAIがチャットに参加していて相談を行ったらどうでしょうか? 例えば、相談員2名、AI1名(?)での計3名で相談を受けるのです。AIが応えることは、人間には出せない反応やAIだから許される反応をすることが期待できると思います。万一AIが良くない反応をしたとしても、人間の相談員がそれをフォローすることができます。このチームは非常に意味のある支援をできるのではないかと期待してしまいます。

 また、子どもが相談チャットをしてみて、話をしても相談するのも良いかもしれないと感じたら、音声通話での相談にそのまま移行できる仕組みを導入してはどうでしょうか? 普通の電話相談のように始めから音声通話で相談する仕組みよりも、子ども(相談する側)の抵抗が少ないのではないかと思います。相談する側のスマホの画面に電話のアイコンがあって、それをタップするとそのまま今チャットで相談している相手と音声で話ができるようにするのです。相談員のうちの1名が話をして、もうひとりが相談者と相談員の話を聞きながらチャットで参加するというスタイルも面白いかもしれません。

 SNSやチャットを使った相談活動は、始まったばかりですので、もっともっと改善されていくことだと思います。子どもたちの幸せのために、知恵を集めて活動をどんどん発展させていってほしいと思っています。

  

Posted by リソースポート at 11:16Comments(0)カウンセリング
10月29日の「解決志向アプローチ入門講座その2」は、Atelier como というイベントスペースで行います。つくば市研究学園駅から徒歩10分にあるもとカフェスペースです。落ち着いたおしゃれな空間ですので、研修に集中して快適に学ぶことができます。
なお、「その1」に参加していない方のご参加もまったく問題ありません。解決志向アプローチを全く知らない方も大歓迎です。

ところで、解決志向アプローチとは、カウンセリグの短期療法の一種です。普通のカウンセリングでは悩みや問題を丁寧に聴いていきます。ところが、解決志向アプローチでは、問題や悩みに焦点を当てません。近い未来の良い状態に焦点を当ててそれについて話し合って、イメージを共有していきます。何がダメで、それがなぜダメなのかを考えるのではなく、自分にとって良い状態(解決)とは何かを、自分で考えることをカウンセラーが助けていきます。

私の実感では、不思議なことですが、解決について話し合い共有していくことで、自然と「解決」が近づいてくるのです。無理に解決しようとしたりするのではなく、自然と解決が近づいてくるのです。

しかも、この方法は、特別な方法ではなく、実はごく自然でごく常識的なものです。常識的で自然なものですが、「解決」そのものを大切にするという点に焦点を当てつづけること、相手の持つ力を深く信頼していることが、根本にあります。
子どもの教育に関わる方、子どもを支援する立場の方など、多くの方のご参加をお待ちしております。

詳しい情報はこちらから
解決志向アプローチ入門講座

お申し込みはこちらから
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01mpmfz02sy1.html  

Posted by リソースポート at 21:04Comments(0)解決志向アプローチカウンセリング

児童心理10月号(金子書房)の特集は、「聞き上手な先生子どもが「話してよかった」と思う聞き方とは」というテーマです。たくさんの先生方書かれていますが、私も「つい話しすぎてしまう先生が気をつけたいこと」として書かせていただきました。


我慢して聴こうとするとなかなかしっかり聞くことができません。ちょっとした工夫で、注目するところを変えると聞きやすくなります。


 


また、KIDSの黒沢幸子先生は「解決志向アプローチに学ぶ 子どもの話の聞き方実践ワーク」という文章を書かれています。こちらも大変お勧めです。


 

  

Posted by リソースポート at 11:06Comments(0)カウンセリング
プロフィール
リソースポート
リソースポート
茨城県守谷市のカウンセリングルーム「リソースポート」です。主に子育てについてのカウンセリングを行っています。カウンセラーは学校心理士スーパーバイザー・臨床心理士の資格を持っていて、20年以上のキャリアがあります。
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