2017年06月10日

自分の問題を・・・


悩みや問題

 どんな人であっても、自分自身に問題を抱えていたりします。人間は神様ではないのですから、多少の問題を抱えていることが自然ですね。もともと、完璧な人間はいないのです。悩みを抱えていたり、問題を抱えていたりすることが、ごく普通の人間の姿です。

 ところで、そういった悩みや問題を少しでも軽くしたい、改善したい、悩みや問題から抜け出したいというのも人間として自然です。そんなときに、悩みや問題の原因を探って、その原因を無くせば悩みや問題を解決できるだろうというのは、ごく自然な発想です。

 しかし、原因を探って悩みや問題を解決しようという方法は、以外と上手くいかないことが多いものです。理由はいくつかあります。まず、問題は既に過去のことだからです。過去の出来事は、タイムマシンでもない限り今からでは変えることができません。原因をなくそうとしても、なくすことができません。また、悩みや問題は、沢山の要因から影響を受けて、悩みや問題が生じてきていることがほとんどです。自分自身の個人的な悩みであっても、最近の社会情勢や長年にわたる問題、経済情勢・・・・などなどに、色々と影響を受けています。それらをすべて解決改善していくことは不可能です。というわけで、原因を探してそれをなくすという方法ではなかなか悩みや問題の解決は難しいのです。
例えば、子どもが学校へ行かないなどの不登校についても同じ事が言えます。どうして学校にかないのかという原因を探してそれを解決しようとすることは、多くの場合上手くいきません。原因を探すよりも、少しずつできることを積み重ねていくことが、不登校から抜け出していくことにつながっていきます。例えば、学校へは行けないとしても、買い物に外出するとか、勉強には気が向かないとしても本を読むとか、できることを少しずつ続けていくことが大切なのです。

解決志向アプローチ

 こういった考え方を突き詰めていくと、「解決志向アプローチ」につながってきます。「解決志向アプローチ」というのは、問題や原因にこだわらず、良い方向(解決)へ進んでいくことについて焦点をあてているカウンセリングのアプローチ(方法論)です。ブリーフセラピー(短期療法)の一種で、「ミラクルクエスチョン」や「スケーリングクエスチョン」など、特徴的な質問方法を活用します。そして、クライエント自身が既に持っていた、より良い方向(解決)を明らかにして、クライエントとカウンセラーがそれを共有していくことを大切にします。

解決志向アプローチの持ち味

こ のアプローチでは、カウンセラーとクライエントが協力して「解決」のイメージを明確にして共有していきます。ある意味、「解決」は「解決する」ものではなく、「やってくる」ものなのです。しかも、「いつの間にか解決がやってきた」「もう既に解決が訪れていた」というように体験されていくことも多いようです。また、このアプローチでは、多彩な質問技法を駆使してクライエントと対話していきます。しかし、それは本質的な特徴ではありません。解決志向アプローチの最も本質的な特徴は、クライエント自身が既に持っている力(リソース)を深く信頼する姿勢です。

解決志向アプローチ入門講座

 解決志向アプローチは、様々な人の役に立つ考え方や技術です。今回は、子どもの教育(広い意味の教育)にかかわっている方を対象として、解決志向アプローチ入門講座を開催します。
 入門講座については、このブログのこちらの記事をご覧いただくか、こちらのリンクをご覧下さい。  

Posted by リソースポート at 06:23Comments(0)解決志向アプローチ子育て
保護者向けの講座を開くのでお知らせします。

「子育て科学アクシス」という、発達障害などの子どもを育てている保護者の支援を行っている場所があります。
文教大学教授で小児科医で脳科学がご専門の成田奈緒子先生が代表を務められています。
子育て科学アクシスのホームページには
発達障害(自閉症スペクトラム)、ダウン症、不登校、そして「学校・園でうまくいかない子」…こんなはずではなかった「診断」をお子さんにつきつけられて途方に暮れているお母さん、お父さん。
不安障害、引きこもり、中途離職…「社会」に出てうまくやっていくことをあきらめているご本人。
子育て科学アクシスは医療を越えた新しいアプローチ方法で、あなたとお子さんの状態を今よりも良くします。

と書かれいます。


私が子育て科学アクシスで講座を開くのは7月2日(日)の10:20~12:00です。ホームページで以下のように紹介してくださっています。
午前のワークは、「子どもの成長を引き出す30秒カウンセリング!」
今回のゲストティーチャーは、「一瞬でよい変化を起こす10秒・30秒・3分カウンセリング」(ほんの森出版)の著者、半田一郎さんです。「一瞬でよい変化を起こす10秒・30秒・3分カウンセリング」はアマゾンのレビューでは☆5つで評価されています。そして、「カウンセリング(学校教育)」のカテゴリーではランキング1位になったこともある本です。子どもの困った行動や問題行動に対して、カウンセリングの理論を活かした言葉かけを紹介しています。その言葉かけは、ただ単に困った状況を切り抜けるだけではなく、子どもの成長を引き出したり、大人自身も楽になるような言葉かけだそうです。子どもの脳育てにも大人の脳育てにも、プラスになる30秒カウンセリングを学んでみましょう!どんな風に子どもに関わったら良いか具体的に聞きたい方は、事前に質問を受け付けます。お気軽にお申し込みください。
★こちらのワークは4Pでご参加いただけます。


少しでも興味を持った方は、子育て科学アクシスのホームページをのぞいてみてください。  

Posted by リソースポート at 07:24Comments(0)子育て発達障害
発達障害は、個性なのか障害なのかという話題は、良く語られています。杉山登志郎先生は「発達凸凹(でこぼこ)」という言葉をよく使っています。能力の高い部分と低い部分の差が大きくて、凸凹している、人のことを発達凸凹と呼んでいるようです。その発達凸凹の人が「適応障害」に陥った場合に、「発達障害」と呼んでいるようです。つまり、何か得意不得意が激しい人(発達凸凹)が、それがもとで、色んな苦労が大きくなったら(適応障害)、発達障害ということですね。発達凸凹というのは、何か可愛い呼び方ですね。

また、日本LD学会の作成したパンフレットには、「障害とは、理解と支援を必要としている個性である。」と書かれています。この言葉は、簡潔でかっこいいですね。すべての辞書に採用してほしいです。個性なんだけど、特に個性が際立っているから、すぐにパッと理解されないから、理解される必要があるということですね。個性が際立っているから、上手くいかなかったり、困ってしまうことが多くて、支援される必要があるということですね。

発達障害に限らず、障害は、本質的には個性なんだということですね。障害は、本質的には異常ということではなく、ひとり一人の違い、つまり、個性。それがきっかけで、色んな苦労が大きくなったら、個性にくわえて障害になってくるということですね。




ところで、もともと人は(生き物は)、多様性が生じるようにできています。色んな多様性がある(つまり個性がある)のが生き物として自然なことなんですね。発達障害と呼ばれる個性も、もともとから人間にあった多様性の一部分ですね。なぜ、多様性が生じるようにできているのかは、それが生存競争上有利(安定)だからですね。例えば、資産を運用するときに、リスクヘッジ(リスクを下げるための工夫)をします。金利が良い銀行にすべての資産を預けてしまったときに、その銀行がつぶれてしまったら、大変な損害になります。分散して預けたり投資をしたりするわけですね。生き物の多様性もそれと同じで、リスクを下げるためにもともと多様性が生じるようになっているのです。だから、発達障害と呼ばれるような個性が生じることも自然の範囲内なのです。

それから、極めて現実的なことで、あまり言われていないことを付け加えておきます。健康保険の問題です。健康保険がつかえるのは、病気や障害の診療ですね。ところで、病院は病気の治療だけではなく、健康なときにもお世話になることがあります。たとえば、健康診断です。実は、健康診断には、健康保険は使えません。基本的に自費での支払いになります。つまり、健康保険は病気(や障害)の治療にしか使えなくて、病気でない場合(健康診断など)には、健康保険が使えないのです。もし、「発達障害は発達凸凹で全然障害じゃなくて個性の範囲内ですよ。」ということだとしたら、健康保険が使えない可能性が出てきてしまいます。自費での診療になるわけです。突き詰めていくと、病院で健康保険を使って診療を受けるためには、障害である必要があるとも言えます。というわけで、発達凸凹という個性を持っている人達が、病院で支援を受けるためには、健康保険が使える方が便利ということで、ある意味、発達障害であるほうが良いわけです。という説明をどこかで聞いたことがあります(どこで聞いたかは忘れてしまいました)。なるほどなぁ~と思いました。
  

Posted by リソースポート at 21:19Comments(0)子育て発達障害
子育てをしていると、どんな親でも一度は体験するのが、子どもが「学校に行きたがらない」という事態です。

朝になって子どもが、「学校に行きたくない」と言い出したりすると、大変慌てるものです。

「どうして行きたくないんだろうか?」とか「学校でいじめられているんじゃないか?」とか「このままずっと学校に行かなくなってしまうんじゃないか?」とか色々と心配になってしまうでしょう。一生懸命励ましたり、話をはぐらかしたり、楽しいことを考えさせたり、気持ちに寄り添ったり、色々な方向から子どもに働きかけて、「学校へ行きたくない」という事態に対応することだと思います。そういった対応方法は、親も子どものためを思って一生懸命に関わっているわけですから、一概に、どれが良いとか悪いとか言えないように思います。暴力や暴言でなければ、どんなふうに関わっても、親が一生懸命に子どもに関わることは子どもにはある程度のプラスの働きがあります。

こういった場合に、絶対に忘れずに言ってほしいことが1つだけあります。それは、「行きたくないって言えるのがとっても素晴らしいね」と「行きたくない」ということを言えたことをほめてあげることです。どんな子どもでも、親にはすごく気を遣っています。親には心配や負担をかけないように、色々と気を配っているものです。楽しいことや良かったことを話すのは誰でも楽しいですし、話しやすい、話したいという気持ちになります。反対に、嫌なことやマイナスのことを話すのは誰でも心に負担がかかります。子どもにとっては「学校」という場は、ものすごく大きな存在です。だからこそ「学校に行きたくない」ということは、本当に心に負担がかかることです。それをきちんと言葉に出して話をしたのですから、言えたことは本当に素晴らしいことです。だからこそ、それをきちんとほめてあげることは、すごく大事で、絶対に忘れずに「行きたくないって言えるのがとっても素晴らしいね」と言ってあげてほしいと思います。

子育てをしていく上でのリスクを考えると、例えばいじめにあっている、ということがあげられます。いじめの問題が深刻な問題になってしまうのは、誰にも言わないで一人で辛い思いを抱えてしまっているときです。そういったリスクも考えて行くと、子どもが自分から困ったことや否定的なことを話してきたというのは本当に素晴らしいことです。人に話す、親に話すという姿勢や習慣をしっかりと身につけ行くためにも、「学校に行きたくない」と言えたわけですから、しっかりとほめていくことが大切ですね。


また、解決志向アプローチという、学校現場のカウンセリングから企業のコーチングという幅広い領域で効果が認められて、注目されている方法論があります。その、解決志向アプローチの視点に立って考えると、「『学校に行きたくない』と言えた」ということは、子どものリソース(良い面、できていること)だと考えられます。解決志向アプローチでは、リソースを探してそれを活用していくことを非常に大切にしています。解決志向アプローチから考えても、「『学校に行きたくない』と言えた」ということを積極的に認めて、ほめて(解決志向アプローチではほめることをコンプリメントと呼びます)子どもから、さらにプラスの側面を引き出していくことを大切にしていきます。

ちなみに、7月9日(日)に解決志向アプローチ入門講座を開催します。子どもを支援したり、子どもの教育にかかわっている人を対象としています。学校の先生や塾などの教室を開いている方、学校で相談員や支援員として子どもにかかわっている方、カウンセラーやそれを目指している学生さん、などの方々を対象としています。子どもとかかわっていると、ちょっとした瞬間に、どんなふうに言葉をかけてあげたら良いのか迷うことが多いと思います。そういった時のヒントが沢山得られる講座にしたいと思っています。

詳しくはパスマーケット(yahoo! japan)のページから  

Posted by リソースポート at 07:29Comments(0)解決志向アプローチ子育て
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リソースポート
リソースポート
茨城県守谷市のカウンセリングルーム「リソースポート」です。主に子育てについてのカウンセリングを行っています。カウンセラーは学校心理士スーパーバイザー・臨床心理士の資格を持っていて、20年以上のキャリアがあります。
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