オススメのマンガ情報です。沖田×華(おきたばっか)さんという漫画家さんの『透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記』を少し読みましたが、大変、心に残る作品でした。命について深く考えさせられました。



めちゃコミックで2018年5月23日の10時まで第1話~第6話を無料で読むことができるようです。ぜひ、無料期間中に読んでみて下さい。
https://sp.comics.mecha.cc/books/87223

ところで、沖田×華さんは、発達障害の診断があることを公表している漫画家さんです。2016年の8月に、茨城県立友部特別支援学校主催で「アスペルガーで、漫画家で」という公演会が開催されました。その講演会でお話を聴いていたので、個人的には親しみを感じている漫画家さんです。その時の話は、少しだけリソースポート本体のブログで書かせていただきました。そちらの記事は以下のリンクからどうぞ。
沖田×華さんの講演会に行ってきました-リソースポート|茨城県守谷市
  

Posted by リソースポート at 18:57Comments(0)発達障害お勧めの情報
 発達障害のお子様は、「発達障害」とひと言でくくられてしまいがちですが、ひとり一人の特徴が様々です。脳の情報処理は、色々なプロセスで行われています。例えば、言葉を聴いて理解するプロセス、目で見て理解するプロセスなど、短い時間だけ蓄えてある情報を処理するプロセスなど、様々なプロセスで行われています。そのプロセスの強い・弱いは人により様々です。ひとりの人の中で、その強い・弱いが大きい場合、それが人付き合いの苦労につながったり、勉強の大変さにつながったりしてしまうことがあります。

 自分自身(あるいはお子様)の脳の情報処理の能力の特徴について知ることができたら、それにあわせて工夫していくことができます。脳の情報処理能力は、個別式の知能検査を活用して、自分の特徴を知ることができます。そのために、よく使われるのはWISC4という知能検査です。
WISC4では、全体的な認知能力を表す全検査IQ(FSIQ)と、言語理解(VCI)、知覚推理(PRI)、ワーキングメモリー(WMI)、処理速度(PSI)の4つの指標得点が算出されます。4つの指標得点の高い低いによって、ひとり一人の特徴が分かるのです。

 リソースポートでは、このWISC4を実施することができます。お子様への対応や支援についてお悩みの場合には、実施を考えてみることも一つの道筋です。

WISC4個別式知能検査



  

Posted by リソースポート at 14:22Comments(0)発達障害カウンセリング
もうすぐ夏休みですが、夏休みの期間中、学校の先生方はたくさんの研修に追われます。私も、いくつかの研修会に呼んでいただき、講師を担当することになっています。今年は、発達障害の子どもたちをどう理解してどう支援していくのかという内容での研修をいくつか頼まれています。私なりに、今まで学んできたことや自分の実践の中で工夫してきて手応えを感じていることをお伝えしようと思っています。



 そういった研修会の中でお話ししようと思っていることの一つに、「ごめんなさいが言えない」という問題への支援方法があります。学校現場では、発達障害の子どもたちが、友達とトラブルになってしまったときになかなか謝罪できず、先生方 が対応に苦慮しているという現状があります。相手の子に謝るように繰り返し指導しているけれども、自分勝手な理屈を主張して謝らないというような事例もあるようです。先生方も発達障害の子どもを責めたいわけではなく、その子が相手の子どもから否定的に思われることを避けるため、社会へ出たときに人と上手くやっていく力を育てるため、などと子どものためを思って一生懸命指導されているようです。しかし、繰り返し指導してもなかなか謝れるようにならないケースがあります。

 その一つに、「悪いことをした人は謝らないといけない」という指導方法がかえって逆効果になっている場合があります。発達障害の子どもの中には、自分自身が感じて いることが世界の全てであって、他人が自分とは違うふうに感じているということがピントこない子どももいます。そうすると、その子どもにとっては、自分自身は「悪いこと」はしていないという感覚なのです。
 例えば、小学校2年生の授業中の活動で話し合い活動をしていたとします。A君は、後ろを向いて後ろの座席の子ども(B君)と話していました。時間が来て、先生が話し合い終了の指示を出して、A君は前を向きました。そのときに、机の端においてあったB君の筆箱にA君の手が当たってしまって、B君の筆箱が机から落ちてしまいました。そしてB君の筆箱は割れてしまい、B君は泣きはじめてしまいました。それを見た担任の先生は、何が起 きたのかを本人や周囲の子どもたちから聞いて、状況を理解しました。そして、A君に対してB君に謝るように言いました。しかし、A君は「僕は悪くない」と言い張って、全く謝りません。さらに先生が指導すると、「B君が机の端に筆箱を置いていたのが悪い」「先生が急に前を向くように言ったのが悪い」と言ってきます。そこで、先生は「筆箱を落としたのはA君なんだから、悪いのはA君でしょう。悪いことをした人は謝らないといけないよ」と指導しますが、A君は「自分は悪くない」「B君と先生が悪い」と先ほどと同じ事を言ってきて指導を全く受け入れられない状況です。

 発達障害を持つ子どもの中には、こんなふうに友達とトラブルになって しまったときに謝れないということが生じがちです。こんな場合にお勧めできない指導方法は、「悪いことをした子は謝らないといけないよ」という言葉に表れてきている、「誰が悪いかを決め」「悪いことをした人が謝罪する」という指導です。発達障害の子どもたちは、他者の立場に立って、他者の見方で自分自身を理解することが苦手です。つまり、自分自身の立場にたって、自分自身の見方で理解した世界が世界の全てなのです。上述の例では、A君は筆箱を落としてやろうとか、B君を困らせてやろうなどとは全く考えていなかったでしょう。自分自身には悪意はないのです。だから「誰が悪いか?」とA君を追求していけば、A君は「筆箱を机の端に置い たB君が悪い」とか、「急に呼びかけてあわてさせた先生が悪い」と考えを進めていくしかありません。こういった状況で無理に「ごめんなさい」と言わせても、形だけの謝罪になってしまいがちです。A君にとっても、理解できない不快な体験として記憶される可能性が高いですし、B君にとっても納得のいかない結末となってしまうでしょう。

 では、どんなふうに指導していけば、トラブルが生じたときに謝らせることができるのでしょうか? まず、必要なことは、共感的にかかわることです。A君にもB君にも共感的にかかわる必要があります。B君が泣いているわけですから、まずB君に「筆箱が壊れてしまって、ショックだね。悲しい気持ちになる ね。」などと感情を言語化しつつ、気持ちを受け止めていくことが大切でしょう。そして、A君に対して「筆箱が落ちちゃって壊れちゃって、A君もびっくりしたかな? ショックだよね。」などと同様に声をかけてあげたいところです。さらに「B君が、どんな気持になっているか、A君は分かるかな?」、あるいは、「あなた(A君)も、ビックリしたりショックだったり、いやな気持ちになっちゃったんだけど、B君も、すごくいやな気持ちになったんだよね。」などとB君の気持ちに目を向けさせます。もしA君が「(B君は)すごく悲しいんだって」などと、B君の気持ちを受け止める発言が出てきたら、すごくほめてあげたいと思います。ここで、こちら から「相手の気持ちを大切にする言葉を前に勉強したでしょう。覚えてるかな?」とA君に投げかけます。(事前の学習を思い出させます。)そして、A君にどう言えばいいかを考えさせて、答えられたら、それを言うように促します。答えられなかったら、「この場合はB君に「すみませんでした」って言おうね」などと促して、できる限り言わせるように指導します。言えない場合には、「A君は本当は「すみませんでした」って言いたいけど恥ずかしくって言えないから先生がA君の代わりにB君に言っておいてもいいかな?」とA君に確認した上で、A君のいる場面で、A君に聞こえるように、B君に「すみませんでした」と謝ります。謝って終わりではなく て、「これからはどうしたらいいと思う?」などとA君(B君にも)投げかけます。自分の行動を振り返ることも大切なことだと思われます。

 途中で書いたように、この指導が成立するためには、事前の指導が必要です。「ありがとう」「ごめんなさい」「すみません」という言葉は相手の気持ちを大切にする言葉だと授業などで学ばせておきます。大人が電車で席を譲ってもらった時にどう言うかを例にあげて学習します。席を譲ってもらった人が、譲ってくれた人に「ありがとう」と言う場合もありますが、「ごめんなさい」とか「すみません」と言う場合もあります。自分が悪いことをしたから「ごめんなさい」とか「すみません」と謝っているのではな く、相手の気持ち(善意)に対して配慮するための言葉だと学ばせます。悪いことをした人が使うわけではないということがポイントです。誰も悪くない時に、相手の気持ちを大切に思って、「ありがとう」「すみません」「ごめんなさい」などと言うわけです。上の例で「すみませんでした」と言うように促すことは、2つの理由があります。1つは、「ごめんなさい」というのは、悪いことをしたときに謝る言葉だと、色々な場面で教え込まれてしまっている可能性があるからです。A君が「自分は悪くないからごめんなさいは言わない」と拒否するかもしれません。もう1つの理由は語原からです。「すみません」は「済みません」とも「澄みません」とも漢字 で書きます。「気持ちが済まない」つまり、気持ちの整理がつかないというニュアンスが含まれています。「気持ちが澄まない」も同様で、気持ちの中にモヤモヤが残ってしまうというニュアンスが含まれています。相手の気持ちも自分の気持ちも、整理がつかなかったり、モヤモヤするということを、口に出して表現して、気持ちを大切にする言葉が「すみません」という言葉なのです。こういった理由から、「すみませんでした」と謝意を表すことを促すのがよいと思われます。  

Posted by リソースポート at 17:01Comments(0)発達障害
保護者向けの講座を開くのでお知らせします。

「子育て科学アクシス」という、発達障害などの子どもを育てている保護者の支援を行っている場所があります。
文教大学教授で小児科医で脳科学がご専門の成田奈緒子先生が代表を務められています。
子育て科学アクシスのホームページには
発達障害(自閉症スペクトラム)、ダウン症、不登校、そして「学校・園でうまくいかない子」…こんなはずではなかった「診断」をお子さんにつきつけられて途方に暮れているお母さん、お父さん。
不安障害、引きこもり、中途離職…「社会」に出てうまくやっていくことをあきらめているご本人。
子育て科学アクシスは医療を越えた新しいアプローチ方法で、あなたとお子さんの状態を今よりも良くします。

と書かれいます。


私が子育て科学アクシスで講座を開くのは7月2日(日)の10:20~12:00です。ホームページで以下のように紹介してくださっています。
午前のワークは、「子どもの成長を引き出す30秒カウンセリング!」
今回のゲストティーチャーは、「一瞬でよい変化を起こす10秒・30秒・3分カウンセリング」(ほんの森出版)の著者、半田一郎さんです。「一瞬でよい変化を起こす10秒・30秒・3分カウンセリング」はアマゾンのレビューでは☆5つで評価されています。そして、「カウンセリング(学校教育)」のカテゴリーではランキング1位になったこともある本です。子どもの困った行動や問題行動に対して、カウンセリングの理論を活かした言葉かけを紹介しています。その言葉かけは、ただ単に困った状況を切り抜けるだけではなく、子どもの成長を引き出したり、大人自身も楽になるような言葉かけだそうです。子どもの脳育てにも大人の脳育てにも、プラスになる30秒カウンセリングを学んでみましょう!どんな風に子どもに関わったら良いか具体的に聞きたい方は、事前に質問を受け付けます。お気軽にお申し込みください。
★こちらのワークは4Pでご参加いただけます。


少しでも興味を持った方は、子育て科学アクシスのホームページをのぞいてみてください。  

Posted by リソースポート at 07:24Comments(0)発達障害
発達障害は、個性なのか障害なのかという話題は、良く語られています。杉山登志郎先生は「発達凸凹(でこぼこ)」という言葉をよく使っています。能力の高い部分と低い部分の差が大きくて、凸凹している、人のことを発達凸凹と呼んでいるようです。その発達凸凹の人が「適応障害」に陥った場合に、「発達障害」と呼んでいるようです。つまり、何か得意不得意が激しい人(発達凸凹)が、それがもとで、色んな苦労が大きくなったら(適応障害)、発達障害ということですね。発達凸凹というのは、何か可愛い呼び方ですね。

また、日本LD学会の作成したパンフレットには、「障害とは、理解と支援を必要としている個性である。」と書かれています。この言葉は、簡潔でかっこいいですね。すべての辞書に採用してほしいです。個性なんだけど、特に個性が際立っているから、すぐにパッと理解されないから、理解される必要があるということですね。個性が際立っているから、上手くいかなかったり、困ってしまうことが多くて、支援される必要があるということですね。

発達障害に限らず、障害は、本質的には個性なんだということですね。障害は、本質的には異常ということではなく、ひとり一人の違い、つまり、個性。それがきっかけで、色んな苦労が大きくなったら、個性にくわえて障害になってくるということですね。




ところで、もともと人は(生き物は)、多様性が生じるようにできています。色んな多様性がある(つまり個性がある)のが生き物として自然なことなんですね。発達障害と呼ばれる個性も、もともとから人間にあった多様性の一部分ですね。なぜ、多様性が生じるようにできているのかは、それが生存競争上有利(安定)だからですね。例えば、資産を運用するときに、リスクヘッジ(リスクを下げるための工夫)をします。金利が良い銀行にすべての資産を預けてしまったときに、その銀行がつぶれてしまったら、大変な損害になります。分散して預けたり投資をしたりするわけですね。生き物の多様性もそれと同じで、リスクを下げるためにもともと多様性が生じるようになっているのです。だから、発達障害と呼ばれるような個性が生じることも自然の範囲内なのです。

それから、極めて現実的なことで、あまり言われていないことを付け加えておきます。健康保険の問題です。健康保険がつかえるのは、病気や障害の診療ですね。ところで、病院は病気の治療だけではなく、健康なときにもお世話になることがあります。たとえば、健康診断です。実は、健康診断には、健康保険は使えません。基本的に自費での支払いになります。つまり、健康保険は病気(や障害)の治療にしか使えなくて、病気でない場合(健康診断など)には、健康保険が使えないのです。もし、「発達障害は発達凸凹で全然障害じゃなくて個性の範囲内ですよ。」ということだとしたら、健康保険が使えない可能性が出てきてしまいます。自費での診療になるわけです。突き詰めていくと、病院で健康保険を使って診療を受けるためには、障害である必要があるとも言えます。というわけで、発達凸凹という個性を持っている人達が、病院で支援を受けるためには、健康保険が使える方が便利ということで、ある意味、発達障害であるほうが良いわけです。という説明をどこかで聞いたことがあります(どこで聞いたかは忘れてしまいました)。なるほどなぁ~と思いました。
  

Posted by リソースポート at 21:19Comments(0)発達障害
プロフィール
リソースポート
リソースポート
茨城県守谷市のカウンセリングルーム「リソースポート」です。主に子育てについてのカウンセリングを行っています。カウンセラーは学校心理士スーパーバイザー・臨床心理士の資格を持っていて、20年以上のキャリアがあります。
QRコード
QRCODE
※カテゴリー別のRSSです
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 0人