10月29日の「解決志向アプローチ入門講座その2」は、Atelier como というイベントスペースで行います。つくば市研究学園駅から徒歩10分にあるもとカフェスペースです。落ち着いたおしゃれな空間ですので、研修に集中して快適に学ぶことができます。
なお、「その1」に参加していない方のご参加もまったく問題ありません。解決志向アプローチを全く知らない方も大歓迎です。

ところで、解決志向アプローチとは、カウンセリグの短期療法の一種です。普通のカウンセリングでは悩みや問題を丁寧に聴いていきます。ところが、解決志向アプローチでは、問題や悩みに焦点を当てません。近い未来の良い状態に焦点を当ててそれについて話し合って、イメージを共有していきます。何がダメで、それがなぜダメなのかを考えるのではなく、自分にとって良い状態(解決)とは何かを、自分で考えることをカウンセラーが助けていきます。

私の実感では、不思議なことですが、解決について話し合い共有していくことで、自然と「解決」が近づいてくるのです。無理に解決しようとしたりするのではなく、自然と解決が近づいてくるのです。

しかも、この方法は、特別な方法ではなく、実はごく自然でごく常識的なものです。常識的で自然なものですが、「解決」そのものを大切にするという点に焦点を当てつづけること、相手の持つ力を深く信頼していることが、根本にあります。
子どもの教育に関わる方、子どもを支援する立場の方など、多くの方のご参加をお待ちしております。

詳しい情報はこちらから
解決志向アプローチ入門講座

お申し込みはこちらから
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01mpmfz02sy1.html  

Posted by リソースポート at 21:04Comments(0)解決志向アプローチカウンセリング

2017年07月17日

点数化してみる

 先日の、解決志向アプローチ入門講座でのことを、またすこし報告します。カウンセリングのやりとりのデモンストレーションを行いました。時間は、約15分という短い時間でした。実はその短い時間の中で、少しだけ良い変化が生じてきたのですが、それは、クライエント(相談者)役をやって下さった方も感じたようですし、見ていた参加者の皆さんも感じ取って下さったようです。
 デモンストレーションでは、クライエント役の方は、自分自身が実際に悩んでいることを話してくださいました。デモンストレーションでは、なりたい自分を聞くことに、前半の半分ぐらいの時間を使いました。実は、ただ単に、「なりたい自分はどんな自分ですか?」と聞いただけでは、なかなか具体的にはなりません。解決志向アプローチ独特の質問技法を活用して聞いていきました。10分弱で、ある程度なりたい自分が明確になった段階で、スケーリングクエスチョンを行ってみました。スケーリングクエスチョンは、小さな差位に目を向け、小さな変化が生じることを促すために使われます。また、変化については、クライエントが「ちょっと良くなった」などと曖昧に表現しがちなのですが、それを具体的にするという意味もあります。

 典型的な質問の言い方は、「最高に良い時を10点として、最悪を1点としたら、今は、何点ぐらいですか?」と投げかけます。ほとんどの場合クライエントは、あまり戸惑ったりせずに「大体、4点ぐらいだと思います」などと答えてくれます。そこで、さらに「それでは、その4点という点数ですが、4点の理由について教えて下さい。」などと、今できていることを具体的に聞いていきます。そして、「もし、今よりも、1点だけ上がったとしたら、どんなふうに良いことが起きそう?」などと、小さな変化に目を向ける質問をします。
 デモンストレーションでは、こんなふうにクライエント(相談者)役をやってくれた方に、数値で表してもらっていました。それだけの働きかけなのですが、自分自身の良い方向性が見えてきて、表情まで明るくなってきたのです。本人も観察していた人達もそれに気づいてくれて、デモンストレーションとしては、成功でした。

このスケーリングクエスチョンは日常生活の中で、自分ひとりだけでも使える方法だと思います。自分自身のなりたい自分をしっかりイメージした後に、「最高に良い時を10点として、最悪を1点としたら、今は、何点ぐらいですか?」と自分自身に聞いてみます。そして、自分で付けた点数について、その点数分のできていることを具体的に書き出してみます。いくつでもOKです。そして、今よりも1点だけあがった時を少し想像してみて下さい。今よりも、1点だけあがった状態の自分は、今と違って何ができているでしょうか? それも想像してみて、具体的に書き出してみます。なお、念のためですが、「今より1点だけあがるためには、何をしなくてはならないか?」とは考えないで下さい。

「今よりも、1点だけあがったときの自分は、今よりも何ができているか?」とその時の自分を想像してみて、その想像の中でできていることを具体的に書き出してみて下さい。

スケーリングクエスチョンなどの解決志向アプローチの技法については、心理教育支援室リソースポートの解決志向アプローチの技法のページをご参照ください。  

Posted by リソースポート at 19:23Comments(0)解決志向アプローチ
 つくば市の研究学園駅から徒歩10分程度の所にある、Atelier como というレンタルスペースをお借りして、「解決志向アプローチ入門講座」
を行いました。参加者は、9名でした。また、今回の講座は学校心理士資格の資格更新ポイントB1(1ポイント)として認められました。

 解決志向アプローチというのは、カウンセリングの理論の一つで、短期的に効果的に良い変化を促していく方法です。カウンセリングだけではなく、コーチングなどの人材育成にも活用されています。今回の講座では、講義を聞いてもらうだけではなく、面接のデモンストレーションや演習、実習(ロールプレイ)など、体験しながら学ぶことを大切に行いました。面接のデモンストレーションは、解決志向アプローチを使った対話の例をまずは見てもらうということで、私がカウンセラー役となり、参加者からお一人募ってクライエント役をやっていただきました。解決像を(概ね)構築して、スケーリングクエスチョンを使ってみたところで、15分程度の時間が経過して、デモンストレーションを終えました。解決像について一緒に考えるプロセスや、スケーリングをするするプロセスで、クライエント役の人が前向きになったり、解決が近づいてきていることを観察していた参加者の皆さんが気づいてくれたようです。

 その後の演習、実習では「解決像を構築する」「スケーリングクエスチョン」の2つの内容を中心として進めました。「解決像」は解決志向アプローチの最も大切なところだと思いますが、一番、分かりにくいところでもあると思います。今までに習慣化している「問題」や「悩み」、それらの「原因」に目を向けるという思考プロセスが邪魔をしてしまうからだと思います。そこで、今回は「解決像」について一通り開設した後に、簡単な事例をもとにして解決像を構築していく演習を小グループで行いました。「問題」や「原因」ではなく、しかも「解決策」でもなく、「解決像」を一緒に構築していくということを体感していていただけたように思います。

「スケーリングクエスチョン」については、質問の仕方や言い回しなどについて説明した後に、ロールプレイの実習を行いました。3人一組で聴き手、話し手、観察者の役割をとってもらい、聴き手には、少々強引でもスケーリングクエスチョンを使ってみることをロールプレイを行いました。苦労した聴き手の方もいらっしゃったようですが、その後の振り返りやディスカッションでは有意義な話し合いができました。

 新幹線を使って愛知から来て下さった方、高速道路を使って福島から来て下さった方、茨城県内からも1時間以上かけて来て下さった方など、わざわざ遠くから来て下さった方が多く、驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。また、10月29日(日)には同じ会場をお借りして、「解決志向アプローチ入門講座 その2」を行う計画です。内容は、「関係のアセスメント」、「リソース」、「コンプリメント」を考えています。「リソース」は解決志向アプローチのなかでは、「解決像」に次いで重要な概念だと(私は)思っております。また、実習や演習をおこなって、実りのある講座を行おうと思います。


講座についての参加者の皆さんの評価(参加者9名)
研修は分かりやすかった
 あてはまる    :8名
 ややあてはまる  :1名
 どちらともいえない :0名
 ややあてはまらない:0名
 あてはまらない  :0名

現場で役に立つと思う
 あてはまる    :9名
 ややあてはまる  :0名
 どちらともいえない:0名
 ややあてはまらない:0名
 あてはまらない  :0名

参加者の皆さんの詳しい感想は、心理教育支援室リソースポートのこちらのページから  

Posted by リソースポート at 08:55Comments(0)解決志向アプローチ

2017年06月10日

自分の問題を・・・


悩みや問題

 どんな人であっても、自分自身に問題を抱えていたりします。人間は神様ではないのですから、多少の問題を抱えていることが自然ですね。もともと、完璧な人間はいないのです。悩みを抱えていたり、問題を抱えていたりすることが、ごく普通の人間の姿です。

 ところで、そういった悩みや問題を少しでも軽くしたい、改善したい、悩みや問題から抜け出したいというのも人間として自然です。そんなときに、悩みや問題の原因を探って、その原因を無くせば悩みや問題を解決できるだろうというのは、ごく自然な発想です。

 しかし、原因を探って悩みや問題を解決しようという方法は、以外と上手くいかないことが多いものです。理由はいくつかあります。まず、問題は既に過去のことだからです。過去の出来事は、タイムマシンでもない限り今からでは変えることができません。原因をなくそうとしても、なくすことができません。また、悩みや問題は、沢山の要因から影響を受けて、悩みや問題が生じてきていることがほとんどです。自分自身の個人的な悩みであっても、最近の社会情勢や長年にわたる問題、経済情勢・・・・などなどに、色々と影響を受けています。それらをすべて解決改善していくことは不可能です。というわけで、原因を探してそれをなくすという方法ではなかなか悩みや問題の解決は難しいのです。
例えば、子どもが学校へ行かないなどの不登校についても同じ事が言えます。どうして学校にかないのかという原因を探してそれを解決しようとすることは、多くの場合上手くいきません。原因を探すよりも、少しずつできることを積み重ねていくことが、不登校から抜け出していくことにつながっていきます。例えば、学校へは行けないとしても、買い物に外出するとか、勉強には気が向かないとしても本を読むとか、できることを少しずつ続けていくことが大切なのです。

解決志向アプローチ

 こういった考え方を突き詰めていくと、「解決志向アプローチ」につながってきます。「解決志向アプローチ」というのは、問題や原因にこだわらず、良い方向(解決)へ進んでいくことについて焦点をあてているカウンセリングのアプローチ(方法論)です。ブリーフセラピー(短期療法)の一種で、「ミラクルクエスチョン」や「スケーリングクエスチョン」など、特徴的な質問方法を活用します。そして、クライエント自身が既に持っていた、より良い方向(解決)を明らかにして、クライエントとカウンセラーがそれを共有していくことを大切にします。

解決志向アプローチの持ち味

こ のアプローチでは、カウンセラーとクライエントが協力して「解決」のイメージを明確にして共有していきます。ある意味、「解決」は「解決する」ものではなく、「やってくる」ものなのです。しかも、「いつの間にか解決がやってきた」「もう既に解決が訪れていた」というように体験されていくことも多いようです。また、このアプローチでは、多彩な質問技法を駆使してクライエントと対話していきます。しかし、それは本質的な特徴ではありません。解決志向アプローチの最も本質的な特徴は、クライエント自身が既に持っている力(リソース)を深く信頼する姿勢です。

解決志向アプローチ入門講座

 解決志向アプローチは、様々な人の役に立つ考え方や技術です。今回は、子どもの教育(広い意味の教育)にかかわっている方を対象として、解決志向アプローチ入門講座を開催します。
 入門講座については、このブログのこちらの記事をご覧いただくか、こちらのリンクをご覧下さい。  

Posted by リソースポート at 06:23Comments(0)解決志向アプローチ
子育てをしていると、どんな親でも一度は体験するのが、子どもが「学校に行きたがらない」という事態です。

朝になって子どもが、「学校に行きたくない」と言い出したりすると、大変慌てるものです。

「どうして行きたくないんだろうか?」とか「学校でいじめられているんじゃないか?」とか「このままずっと学校に行かなくなってしまうんじゃないか?」とか色々と心配になってしまうでしょう。一生懸命励ましたり、話をはぐらかしたり、楽しいことを考えさせたり、気持ちに寄り添ったり、色々な方向から子どもに働きかけて、「学校へ行きたくない」という事態に対応することだと思います。そういった対応方法は、親も子どものためを思って一生懸命に関わっているわけですから、一概に、どれが良いとか悪いとか言えないように思います。暴力や暴言でなければ、どんなふうに関わっても、親が一生懸命に子どもに関わることは子どもにはある程度のプラスの働きがあります。

こういった場合に、絶対に忘れずに言ってほしいことが1つだけあります。それは、「行きたくないって言えるのがとっても素晴らしいね」と「行きたくない」ということを言えたことをほめてあげることです。どんな子どもでも、親にはすごく気を遣っています。親には心配や負担をかけないように、色々と気を配っているものです。楽しいことや良かったことを話すのは誰でも楽しいですし、話しやすい、話したいという気持ちになります。反対に、嫌なことやマイナスのことを話すのは誰でも心に負担がかかります。子どもにとっては「学校」という場は、ものすごく大きな存在です。だからこそ「学校に行きたくない」ということは、本当に心に負担がかかることです。それをきちんと言葉に出して話をしたのですから、言えたことは本当に素晴らしいことです。だからこそ、それをきちんとほめてあげることは、すごく大事で、絶対に忘れずに「行きたくないって言えるのがとっても素晴らしいね」と言ってあげてほしいと思います。

子育てをしていく上でのリスクを考えると、例えばいじめにあっている、ということがあげられます。いじめの問題が深刻な問題になってしまうのは、誰にも言わないで一人で辛い思いを抱えてしまっているときです。そういったリスクも考えて行くと、子どもが自分から困ったことや否定的なことを話してきたというのは本当に素晴らしいことです。人に話す、親に話すという姿勢や習慣をしっかりと身につけ行くためにも、「学校に行きたくない」と言えたわけですから、しっかりとほめていくことが大切ですね。


また、解決志向アプローチという、学校現場のカウンセリングから企業のコーチングという幅広い領域で効果が認められて、注目されている方法論があります。その、解決志向アプローチの視点に立って考えると、「『学校に行きたくない』と言えた」ということは、子どものリソース(良い面、できていること)だと考えられます。解決志向アプローチでは、リソースを探してそれを活用していくことを非常に大切にしています。解決志向アプローチから考えても、「『学校に行きたくない』と言えた」ということを積極的に認めて、ほめて(解決志向アプローチではほめることをコンプリメントと呼びます)子どもから、さらにプラスの側面を引き出していくことを大切にしていきます。

ちなみに、7月9日(日)に解決志向アプローチ入門講座を開催します。子どもを支援したり、子どもの教育にかかわっている人を対象としています。学校の先生や塾などの教室を開いている方、学校で相談員や支援員として子どもにかかわっている方、カウンセラーやそれを目指している学生さん、などの方々を対象としています。子どもとかかわっていると、ちょっとした瞬間に、どんなふうに言葉をかけてあげたら良いのか迷うことが多いと思います。そういった時のヒントが沢山得られる講座にしたいと思っています。

詳しくはパスマーケット(yahoo! japan)のページから  

Posted by リソースポート at 07:29Comments(0)解決志向アプローチ
解決志向アプローチとは、問題や原因にこだわらず、良い方向(解決)へ進んでいくことについて焦点をあてているカウンセリングのアプローチ(方法論)です。ブリーフセラピー(短期療法)の一種で、「ミラクルクエスチョン」や「スケーリングクエスチョン」など、特徴的な質問方法を活用します。そして、クライエント自身が既に持っていた、より良い方向(解決)を明らかにして、クライエントとカウンセラーがそれを共有していくことを大切にします。


解決志向アプローチの持ち味

このアプローチでは、カウンセラーとクライエントが協力して「解決」のイメージを明確にして共有していきます。ある意味、「解決」は「解決する」ものではなく、「やってくる」ものなのです。しかも、「いつの間にか解決がやってきた」「もう既に解決が訪れていた」というように体験されていくことも多いようです。また、このアプローチでは、多彩な質問技法を駆使してクライエントと対話していきます。しかし、それは本質的な特徴ではありません。解決志向アプローチの最も本質的な特徴は、クライエント自身が既に持っている力(リソース)を深く信頼する姿勢です。


講座のねらい
解決志向アプローチでは、問題を探すことや問題を理解することに時間を費やすことをしません。リソースを探し、より良い状態を共有することに時間を使っていきます。そういった解決志向アプローチの考え方を理解していただくために、概論的な講義を行うことが今回の講座の第一の中身です。しかし、それだけでは解決志向アプローチを使えるようになりません。実際に使ってみる時間をとり、ロールプレイ実習を行っていきます。講義と実習の両面から講座を行います。

心理教育支援室リソースポート半田一郎 (学校心理士スーパーバイザー、臨床心理士)



研修講座の概要


概要   講義と実習


対象  教育、福祉、心理の現場で働いている方、大学生・大学院生


開催日時 2017年7月9日(日) 10:00~16:30

     ※10月と1月に第2回目、第3回目を予定しています

当日の流れ

午前中に講義をします。その講義を受けて、午後からロールプレイ形式の実習を行います。実習では、3~4人のグループになって、解決志向アプローチ特有の質問技法などから2つの技法を選んで実習をしていきます

昼食休憩は12:00~13:30の約一時間半を予定しています。

会場について

会場はもとカフェスペースを活用したレンタルスペースです。写真のようにおしゃれで落ち着いた空間になっています。リラックスしつつ集中して研修に臨むには最高の空間になっています。ぜひ一緒に解決志向を学びましょう。

研修会場までの交通

研修会場は、研究学園駅から徒歩約10分です。つくばエクスプレスのご利用も便利かと思います。また、会場には駐車場(7台分)が併設されおりますので、車でのご来場も便利かと思います。駅の周辺にはコインパーキンも複数ありますので、そちらもご利用になれます。料金は1日駐車して500円が目安です。


お申し込みはパスマーケット(yahoo! japan)のページから

  

Posted by リソースポート at 09:48Comments(0)解決志向アプローチ
プロフィール
リソースポート
リソースポート
茨城県守谷市のカウンセリングルーム「リソースポート」です。主に子育てについてのカウンセリングを行っています。カウンセラーは学校心理士スーパーバイザー・臨床心理士の資格を持っていて、20年以上のキャリアがあります。
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